仙台市初の実夜間における防災訓練

昭和53年(1978年)6月12日の宮城県沖地震から37年経ちました。

仙台市はこの日を「市民防災の日」と定め、毎年、市総合防災訓練を実施しています。

また、未曾有の津波災害を伴った東日本大震災からは4年となります。

3.11の発災は14時46分でしたが、吹き付ける雪の中すぐに日が暮れて厳しい冬の夜に突入し、暗闇の中、激しい余震と寒さと不安に多くの人々が耐えた忍んだことが記憶に克明であると思います。

仙台市では、今回6月12日を中心として、市内の6地区において初の実夜間における防災訓練を計画・実施。(昨年は、昼間、暗幕によって体育館を暗くして模擬の夜間訓練を複数箇所で実施)

( 私は、これまで夜間や積雪・凍結、暴風雨における、厳しい状況下における事態を想定した地域防災計画の作成や訓練の必要性を訴えてきました。※自衛隊部隊勤務時代に数多く夜間訓練を計画・実施してきたから、というわけではありませんが。。。)

大震災4年目にして、市民による実夜間訓練実施に至ったのは、仙台市の防災への取り組みの意識と保有する力の現れといえます。

訓練は、18時に市内の震度6強でライフラインが途絶したとの想定で開始。



薄暮時、地域は町内会単位で一時避難所(集会所など)に集合の後、指定された避難所(学校体育館など)に移動します。

だんだんと暗闇が迫る中、学校に開設された避難所に町内会ごとにスペースを確保し、人員の掌握と行動企図の徹底を図ります。

停電下、避難所に設置されている太陽光発電設備によるLED投光機の明かりの中、避難所運営委員会も開催。

避難者は、子どもから大人まで懐中電灯を手にして行動。

 

暗闇に順次慣熟できるこの時間設定は、はじめて行う実際の夜間行動を市民の皆さん行っててもらうためには、安全管理、行動の理解・周知・徹底という観点から、妥当な設定といえます。

地域町内会等のみなさんと、これを支えてきた行政当局の方々のご尽力に敬意を表します。

 

今回の各訓練における成果と課題の分析を踏まえた、今後の全市にわたる段階的で継続的な各種訓練の計画と実施について、これからも、ともに経験と知と実践で取り組んで参りたいと思います。

【小職による公式の場における夜間行動の重要性を訴えた記録(抜粋)】

2011.11.21 : 総務財政委員会

2012.10.01 : 平成23年度 決算等審査特別委員会(第9日目)


2013.09.30 : 平成24年度 決算等審査特別委員会(第9日目)

2013.12.13 : 都市整備建設委員会


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