内閣総理大臣への仙台市議会会派・自由民主党としての意見と要望

平成30年8月29日(水)に、安倍総理との意見交換と要望を含む、仙台市議会 会派・自由民主党の政務活動での国会研修に行って参りました。

総理大臣への直接の意見交換と要望は、おそらく、仙台市議会の記録上では初めてのことと思います。

研修では、最新の国の施策として、政令市・地方自治体に関する国の今後の主要施策を内閣府地方創生推進事務局から、

災害・国民保護対応に関連する憲法改正について内閣総理大臣補佐官からご説明頂き、質疑応答を通じて、東北・仙台に関わる最新施策の理解を深めることができ、おおいに今後の議会活動の先行的準備と構想策定の資を得ることができました。

続いての総理との面台では、意見交換・要望に先立ち、これまでの復興に関する継続的な支援、私たち仙台市議会がリードしてきた災害救助法の改正、放射光の誘致などについて感謝を申し上げました。

その上で、東日本大震災の被災地、また、少子高齢化・人口減少が進む東北で唯一の政令指定都市として仙台市議会 会派 自由民主党の以下の考えを述べさせていただきました。

 

1 将来の東北地方の持続的発展に向けた集中的支援

〇 地方創生を促進する省庁横断的な集中的支援を実現する国家行政組織(機関)の編成等

◇ 復興事業を継続・拡充し、地方創生を実現する地方支分部局の統合化

◇ これを統括する新・東北地方創生担当大臣(仮称)の設置

〇 東北地方の共存共栄のための集中支援に係る計画(政策誘導パッケージを含

む。)の策定

〇 中枢中核都市の機能強化による東京一極集中の是正

◇ 支援対象都市への仙台市の指定と役割・権限の付与

◇ 中枢中核都市圏域における効率的行政運営のための広域連携の促進

 

2 東日本大震災からの復興と今後の災害等への備え

〇 仙台・東北の復興や魅力の発信

◇ 東北観光復興対策交付金の継続

◇ 東京オリ・パラ開会式等への「東北絆まつり」の参加

◇ 防災分野の国際会議等の開催など、仙台市の防災文化の発信支援

〇 津波浸水地域等の産業復興の加速

◇ 「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金」の運用期間の延長

〇 災害時には避難所にもなる学校への酷暑対策

〇 憲法をはじめとする災害等関連法制と運用態勢の充実

 

3 地方議会活性化のための基盤強化

〇 二元代表制の一翼として活動に専従・集中し得る基盤の見直し・充実

 

さらに、参加した17名の会派議員全員の発言の機会を頂き、戊辰戦争150年となる東北への光、インバウンドの拡大、仙台港の国家としての更なる利活用、エネルギー、農林業、将来を担う人材の育成、教育の充実と学校での酷暑対策、障がい者雇用、女性活躍など広範多岐にわたる意見交換と要望に、総理から具体的で丁寧な見解と回答がありました。

私たちが初めて提言する東北地方創生担当大臣(仮称)設置の検討から、来年夏を目途とする学校への要望を受けてのエアコン配備など、さまざまな事項への個別具体的な発言に、安倍総理の経験と識見の深さと未来に向けたビジョンの広さを知り、今後の国の取り組みと地方との連携について力強く感じました。

私たち会派も、もとより要望するだけでなく、主体的、能動的に政策集団として二元代表制の一翼を担い地方創生の役割を果たす所存ですが、今回、更にその思いを強くしたところです。

果たすべき仕事は山のようにありますが、あらゆる力を結集し謙虚に確実に歩みを進めて参ります。